アリセプトで徐脈…AV dissociation ってwide PR internal I°AV block じゃないのかなぁ…?

ってご存知でしたか?
I°AVblockのPR間隔が非常に伸びてるものか、II°AV block(ウェンケバッハ(Wenckebach)型)と思える心電図だった方があり、すぐに強心剤(ジギタリス)を疑うも薬物歴なし…ご本人は無症状…
臨床検査技師は房室解離(A-V dissociation)だと言う…
わたしゃ…房室解離なら…PP間隔とRR間隔が等しいのがおかしいと話す…
(わたしの理解の方が間違ってたわけでしたんですけどね…^^;…Orz)
その後、房室解離ってIII°blockじゃないか?...ペースメーカーの適応?…
ウェンケバッハ(Wenckebach)型なら、経観でいいはずなので、循環器専門医にコンサルトしようってことに

画像:http://ja.wikipedia.org/wiki/不整脈 より Orz~
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興奮伝導と心電図

なんと、アリセプト10mgを服用されていたせいによる房室解離 !! と判明…^^;
言われたら...アルツハイマー認知症では神経伝達物質の一つのアセチルコリンが枯渇してくるゆえそのアセチルコリンを賦活化することで脳を活性化しようという機序の薬がアリセプトなのよ…

http://ja.wikipedia.org/wiki/アリセプト より Orz~
ドネペジル (donepezil) は、アルツハイマー型認知症(痴呆)進行抑制剤の一種。エーザイ杉本八郎らにより開発された。
ドネペジル塩酸塩は、アリセプトという商品名でエーザイから発売され、かつては海外市場おいてはファイザーとの提携により、同名(Aricept)で販売されている。「新薬開発におき、欧米企業に後れをとる」と批判されがちな日本の製薬業界であるが、アリセプトは日本国外市場でも市場占有率8割以上を誇る。
アルツハイマー型認知症では、脳内コリン作動性神経系の障害が認められる。 本薬は、アセチルコリンを分解する酵素であるアセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害することにより脳内アセチルコリン量を増加させ、脳内コリン作動性神経系を賦活する。
アリセプトの開発者の一人、杉本が認知症になった母親に誰かと尋ねられ「息子の八郎ですよ」と声をかけたところ、「そうですか、私にも八郎という子どもがいるんですよ」との返事を受けた。これをきっかけに、杉本は、会社から2度も認知症の開発を中止するよう厳命を受けたにもかかわらず、拒否し、5年以上の歳月をかけて、認知症薬アリセプトの創製に結びつけた。 1998年、杉本はドネペジル開発の功労が認められ、イギリスのガリアン賞を受賞している。」

so…抗コリン剤では、アトロピン、ブスコパンなどでは、頻脈になる...その逆の作用になるはずだから、宜なるかなと思った次第 !!
結構有名な副作用らしのですわ ^^;

Q.「アリセプトによって失神が発現することがありますか?」
A.「アリセプトの重大な副作用として、失神(0.1%未満)が報告されています。
アリセプトはコリン作動性に心血管系に作用するため、徐脈などを起こすことにより影響を及ぼしている可能性があります。

あまり知られておらず、見過ごされていることが多いアリセプトの副作用が「徐脈」です。
その際には、アリセプト中止を考慮する必要があります。
主な機序としてコリン作動性作用が考えられており、レミニールへの変更も難しいです。
中核症状の増悪のために介護上支障が出てくる場合には、保険適応上の問題はありますが、メマリー単独投与への変更を考えた方が良いでしょう。

アルツハイマー病には、意識消失を伴う「痙攣発作」を併発することがあり、鑑別が必要です。」

http://ja.wikipedia.org/wiki/ガランタミン より Orz~
ガランタミン (ニバリンラザダインレミニールリコレミン)は軽-中度のアルツハイマー病や様々な記憶障害の治療に用いられる薬剤である。特に脳血管障害を原因とするものに有効。Galanthus属-スノードロップ(Galanthus caucasicusGalanthus woronowii)や他のヒガンバナ科植物(Narcissusスイセン, Leucojum属-スノーフレークLycoris属-ヒガンバナ)の球根や花から得られるアルカロイドである。人工的に合成することもできる。
現代医学での利用は1951年に始まり、ソ連の薬学者MashkovskyとKruglikova-Lvovaによって行われた。この2人によってガランタミンのアセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害作用が証明された。
最初の工業生産は1959年、ブルガリアPaskov(Nivalin, Sopharma)によって、東欧で伝統的に用いられていた植物を用いて始められた。これは民族植物学的創薬の実例である。
東欧、ソ連では長い間、重症筋無力症、ミオパチー、中枢神経疾患に関連する感覚・運動機能障害などの治療に用いられている。米国でもアルツハイマー治療薬としてFDAに承認されている。
2つの研究で、ガランタミンを用いた軽度認知機能障害(MCI)患者に高い死亡率が観察されたため、FDAは警告を発した2006年4月27日、FDAは全てのガランタミン製剤に対して、徐脈・特に素因のある患者に対しては房室ブロックを起こす可能性があるという警告を発した。また、プラシーボと比べて失神のリスクも増大するようである。」

*ジギタリスもアスピリンもこのレミニールも西洋における漢方みたいなものですね ^^

「慎重投与」の対象となっています。
アリセプトの投与により、徐脈や心ブロック(洞房ブロック、房室ブロック)、QT延長などが現れることがあります。特に心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症など)のある患者様や電解質異常(低カリウム血症など)のある患者様では、観察を行い、慎重に投与してください。アリセプトはコリン作動性作用により、迷走神経を亢進させて心拍数を減少させたり(=徐脈)、心房内及び房室内で電気刺激の伝導を遅くする(=心ブロック)と考えられます。徐脈、心ブロックは、添付文書の「重大な副作用」としても記載されています。また、「洞不全症候群、心房内及び房室接合部伝導障害等の心疾患のある患者様」(=徐脈、洞房ブロック、房室ブロックを含む)は「慎重投与」の対象です。心拍数が60拍/分未満の患者様や心ブロックのある患者様に対してアリセプトを投与される場合、心電図を測定するなどの十分な観察を行い、慎重な投与をお願いいたします。なお、「房室ブロックや心房細動がある場合は注意を要する(2度以上の房室ブロックのある場合は使用を控えたほうがよい)」1)との指摘もあります。アリセプト投与中は、特に心疾患(心筋梗塞や弁膜症、心筋症等)や低カリウム血症などの電解質異常のある患者様では、徐脈や心ブロック、QT延長から重篤な不整脈に移行しないように、継続して観察を行い、慎重な投与をお願いいたします。1)中村祐:治療, 89, 3001-9(2007)[ART-1597]」
勉強になりました…Orz~

で...房室解離を調べる…^^

完全房室ブロックと房室解離の違いご存知ですか?
完全房室ブロックと房室解離は両方とも第三度房室ブロックに分類されます。
が、臨床上全然違うんです。
完全房室ブロックは、早いうちにペースメーカーの埋め込みを必要とします。一方、房室解離は至急性はあまりなく経過観察を続ける程度になります。
なぜ?  違いは、心電図上はPP間隔と、RR間隔のRateです。
PP間隔のRateよりRR間隔のRateが早ければ、房室解離。逆にPP間隔のRateよりRR間隔のRateが遅ければ、完全房室ブロックとなります。
どちらも心房と心室が別々に動いているんですが、臨床的には、大違いなんです。」

*今回の症例は…PP=RRだったのよねぇ…^^;…so...房室解離の方を考えるべきだったわけか…^^;
*つまり…徐脈とはいえ、ふつうは、心室レートの方がぐっと少なくなっちゃうから失神を起こし易くなるリスクが高いわけだからなのね...体に血液を送るポンプ役の心臓にはペースメーカーが保険かけて2個揃えてあるってことなんだろうけど…3秒以上心臓が止まると(脈拍にしたら20/分以下…ふつうは、40/分を切ると脈を増やす処置を考えますけど…)失神(syncope)しちゃう…^^;
なら、房室解離のときはなして元のレートよりも増えてんだろ?

「房室解離」とは、心房と心室が異なったペースメーカーにより支配されている状態を呼び、 心房は洞結節、 心室は房室接合部中枢の支配を受ける場合が最も多い。
 
「完全房室解離」の心電図所見は、ほぼ同数のP波と心室群が相前後して出現するが、両者の連結期は不定で、 P波は洞性不整脈を伴う事が多く、QRS波の直前に現れたり、QRS波と重なったり、あるいはST-T部に重なったりする。
 
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「不完全房室解離」の心電図所見は、完全房室解離に似るが、時々、基本リズムと同様の波形の心室群が早期に出現する(心室補充収縮)。 この心室補充収縮には、PR間隔0.12秒以上の洞性P波が先行する。 P波が先行心室群から充分離れた時期に起こり、房室接合部がすでに不応期から脱していると、 この心房興奮は心室に伝わり、規則的に出現していた心室興奮のリズムに干渉する。 このような状態を房室干渉解離と呼ぶ場合がある。
 
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<原因>
 
原因不明が多いが、迷走神経緊張による一過性の場合やジギタリス中毒、電解質異常、心筋梗塞、心筋症、抗不整脈剤などでも認められる。
 
<対策と管理>
 
動悸を訴える場合もあるが、自覚症状を訴えない例が多く、血行動態的な負荷も少ないため、予後良好な場合が多い。 主に、原因となった洞結節機能低下、房室接合部中枢の過敏性亢進などの基礎病態に意義があり、基礎疾患が明らかな場合は、その治療を行う。
はじめて指摘された場合や気になる症状がある場合は、一度循環器内科を受診して医師に相談した方が良いでしょう。」

*けっきょく…AV node の遅延が起こり、かつ、房室結節リズムが亢進してる?…but…PP間隔とRR間隔がほぼ等しくなるのはそれで説明できるんだろか知らん…?
それこそ…PR間隔の非常にwideになったI°AV blockと呼んじゃいけないんだろか…?…^^;...
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コメント

No title

スモークマン
>詠子さんへ ^^
"健康的"な生活…にほど遠いかも知んないわたしゃ…
"健康的"って言葉を訝ってる…Orz…

薬はリスク…体重、腎機能などで匙加減してても…
個人差が大きいですねぇ ^^;
よく遭遇する副作用、困る副作用は必ずインフォームしてるつもりなんですけどね…^^;…患者さんには1/10も伝わってないかも知んない…^^;…メーカーさんがまず、起こっちゃ困る副作用を医者にインフォームドして欲しいと思います/たいていはこちらからお尋ねしてるんだけど...アリセプトの今回の事例は…ノーガードでしたぁ…!!…Orz~

No title

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どんな薬にも副作用がともないますが、健康的な生活を送っている人のほうが、副作用が起きにくい…と感じられることはありますか?…長年、たくさんの患者さんを診察されてきたと思うのですが…。
アリセプトなど、副作用が多かったような気がします。普段から食生活など気をつけていれば、副作用も起こりにくいような…でもそれも錯覚…気休めかもしれませんね。。。

No title

スモークマン
>2:45pmの鍵コメ様へ ^^
お~~~久ぁ~~~^^
お元気そうで何よりです☆
そのうちお伺いさせて頂きまっす♪…Orz~

No title

スモークマン

以下のサイトがわかりやすいですね☆
http://blogs.yahoo.co.jp/soyashi/5569803.html 参照~m(_ _)m~
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